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chapter45 福岡県内にある日本一を探ろう! …その6 日本一が3つもあるトロッコ列車

知ってた?福岡・九州

第45回

chapter45 福岡県内にある日本一を探ろう! …その6 日本一が3つもあるトロッコ列車

これまでに『知ってた?福岡』では福岡県内にある日本一をいくつか探ってきました。残念ながらそのうち「第32回 福岡県内にある日本一を探ろう!その2」で取り上げた「日本一高い観覧車(http://www.empire-mansion.com/fukuoka/32/index.php)」が、2009年9月末日をもって営業終了となり、解体されることになってしまいました。

 

日本一のものも、いつまでの日本一として存在し続けるわけではないんですね。世は無常です。

 

だがしかし!日本一のものがなくなることもあれば、新たに日本一のものが誕生することもあります。

 

そこで今回は、今年新たに福岡県内で誕生した「ある日本一のもの」を探ってきました。一体何だと思いますか?


今回の『知ってた?福岡』は

 

~「福岡県内にある日本一を探ろう!…その6 日本一が3つもあるトロッコ列車」~

 

と題して、今年新たに福岡県内で誕生した日本一が3つもあるトロッコ列車をご紹介いたします。


日本一が3つもある門司港のトロッコ列車「やまぎんレトロライン【潮風号】」


青い車体の潮風号。先頭は客車を牽引する機関車では日本一小さいDB10形

福岡県内に今年誕生した「ある日本一のもの」。それは福岡県北九州市の門司港のトロッコ列車「やまぎんレトロライン【潮風号】」です。

 

「やまぎんレトロライン【潮風号】」は明治・大正期の建物が現存するレトロ地区として観光客に人気の門司港周辺や関門海峡の海辺を走る路線。

 

利用する路線は、もともと門司港から関門海峡の臨港まで延びていた休止中の貨物線でしたが、一部をトロッコ列 車での観光目的に整備し、今年2009年4月に開業しました。路線の愛称「やまぎんレトロライン」は、ネーミングライツを取得した山口銀行が名づけ、ト ロッコ列車の愛称「潮風号」は一般市民からの公募で選ばれました。

 

このトロッコ列車の一体何が3つも日本一なのでしょう?

 

実はこの「やまぎんレトロライン【潮風号】」は、日本一短い路線を、日本一遅いスピードで、日本一小さい機関車が客車を牽引して走る、という三つの日本一を持っているのです!

 

では、この三つの日本一をちょっと詳しく見てみましょう。

 

・日本一短い路線…営業路線約2.1Km

・日本一小さい機関車…重さ10トンのDB10形

・日本一遅いスピード…時速15km/h

 

潮風号の営業路線はたったの約2.1km。門司区の九州鉄道記念館駅から関門海峡めかり駅までの4駅区間分で、これは認可を受けた鉄道路線の独立区間としては日本で一番短いそうです。

 

潮風号はその区間を、先頭と後尾のディーゼル機関車1台ずつが、間につながれた客車2両をサンドイッチして引っ張ります。先頭車の機関車が終点まで 走ると、今度は最後尾車が先頭車になって客車を引っ張っていくのです。このディーゼル機関車は重さ約10トン、動輪が2つと、機関車の部類ではかなり小さ いほう。客車を牽引する機関車としては、日本で一番小さいそうです。

 

潮風号はこの小さな機関車で短い路線を、時速15Km/hという原付バイクの最高法定時速30km/hよりもずっと遅いスピードで、ゆっくりゆっくり片道約10分かけて走っていきます。


日本一短く・小さく・遅いトロッコ列車でのんびり・ビックリの楽しい約10分間の旅

「やまぎんレトロライン【潮風号】」の日本一って、スケールが大きいのかと思ったのに、その逆でつまんない…なとど思ってはいませんか!?それは大きな間違いです!潮風号での約10分間の旅は、想像以上にワクワクするものなんですよ。

 

その目玉の一つが和布刈(めかり)トンネル。

 

「ノーフォーク広場駅(レストラン「ら・むゑっと入口」)」と「関門海峡めかり駅」の間にあるトンネルなので すが、このトンネルは照明装置がなく真っ暗。「ワー」「暗いー」と観客がざわめき出すかと思うと、ふっとトロッコ列車の天井が青白く光り、そこに何種類も の魚介類の絵が浮かび上がってきました。これは関門海峡に生息する海生生物を蛍光塗料で描いたもの。

 

天井に浮かび上がるアジや鰯の魚群、クラゲ、タコ、水の泡…トロッコ列車の中はさながら海底を走っているかのよう。トンネルの暗さを生かしたとても素敵な演出となっています。

 

そのほか、海の近くの船だまりや、古い建物が立ち並ぶレトロ地区のそばも走ります。時速15km/hは景色をのんびり眺めるのにちょうどよいゆっくりとしたスピード。海からの潮風も感じられます。

 

片道約2.1km、約10分間、大人300円の旅は、門司港レトロ地区の観光のついでに気軽に楽しめます。ゴ トゴトと小刻みに揺れながら走る青くて小さい機関車は、この小さな路線にお似合いの愛嬌があり、子供たちの人気者。そんなところが受けたようで、潮風号は 開業3カ月半で早くも採算ラインの10万人を突破しました。

 

今年は11月29日までの土日祝に運行されます。三つの日本一を持つ鉄道なんて、なかなか他ではお目にかかることも少ないと思うので、一度訪れてみてください。


  • 潮風号は潮風の心地良い海岸線や船だまりそばをゆっくりと走り抜けます。

  • 和布刈トンネル内に入ったときの潮風号の天井。関門海峡に生息する魚介類が青白く浮かび上がってきます。大人も子供も大歓声。
 門司港のレトロ地区には明治・大正時代の古くて味のある洋館がたくさん残されています。潮風号はそんなレトロ地区そばも通り抜けます。レトロ地区観光のついでにぜひ潮風号にも乗ってみてください。

〔更新日:2012年09月01日〕

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