chapter59 都道府県別 Facebook利用者数ランキング

最近話題のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)。あなたは利用していますか?
SNSとはインターネットを通じて、知人友人などのリアルな知り合いや、インターネット上で知り合った人などとやりとりをするWEBサービスです。
代表的なSNSとしては、日本最大の会員数を持つmixi(ミクシィ)やモバイル向けのGREE(グリー)、モバゲータウン、情報を一気に広められる Twitter(ツイッター)、そして海外で世界最大の会員数のFacebook(フェイスブック)などがあります。
この中でもfaceboookは、
いま日本でも急速に利用者が増えているSNSです。
そこで今回『知ってた?福岡』は、
~ 「都道府県別 Facebook利用者数ランキング」 ~
と題して、各都道府県でFacebookの利用者数をランキングしました。
福岡県はFacebookの利用者数は全国的に見て多いのでしょうか?
Facebookとはどんなサービス?
先述したとおり日本にはいくつかSNSがあります。それらのサービスとFacebookとの違いとはどんなことでしょうか?
簡単に大きな違いを言うなら、Facebookの最大の特徴は「実名登録」が基本となっていることです。mixiはあだ名での登録ができるし、モバゲーは ゲームの世界などバーチャルな空間でのつながりが特徴となっているので、この特徴は特異的です。
そのためFacebookは、現実の世界での人間関係が基本となっています。Facebook上で知人に話しかけたり、自分のつぶやきを聞いてもらったりしながら交流が進んでいくのです。
日本では後発にあたるSNSですが、2010年ごろから急激に利用者数が増えつつあります。また利用のされ方も濃密となる傾向があるようで、 Facebook、Twitter、mixiの3大SNSのうち、もっともよく利用しているSNSであるという結果や、1日に複数回ログインしているとい う結果が出ています。(MMD研究所が昨年2011年9月14日に発表した「3大ソーシャルメディアのユーザーインサイト調査-第2回-より」
さて、ではFacebookをよく利用している都道府県はどこなのでしょう?福岡県の人は多く利用しているでしょうか?
東京都の利用者総数は198万人で全体の過半数に!福岡県は第6位
今回の「Facebook利用者数ランキング」は
「都道府県別統計とランキングで見る県民性[とどラン] http://todo-ran.com/ 」を出典としています。
その基データは下記のようにして算出されたものです。
Facebookの広告掲載機能を使って2011年10月14日現在の利用者数を比較した。
広告掲載画面では住所や言語をしぼって広告を出稿する機能があり、選択したオプションに応じて「予想配信数」が表示される。今回は、各都道府県在住で言語を日本語に設定しているユーザー数を調べた。(引用)
それではランキングです。
出典:Facebook利用者数…都道府県別統計とランキングで見る県民性 [とどラン]
:インターネット普及率…平成22年版 情報通信白書
:大学生数…平成20年度版 学校基本調査
このランキングを見ると、2011年10月14日現在でのFacebookの日本全利用 者数は3,910,530人となっています。その中で東京都の利用者総数は1,981,880人となっており、日本での全利用者数の過半数を占めていま す。また、人口100人あたりの利用者数も15.40人で、第2位の神奈川県3.22人の5倍近く。圧倒的な利用者数を誇ります。
利用者総数のランキングを見ると、第2位は神奈川県で288,100人、第3位は大阪府で248,120人、それ以下は愛知県、千葉県と来て、そして第6位に福岡県が106,040人となってランクインしています。
利用者数の上位都道府県を見ると、ほとんど関東・関西・中部の大都市を擁する都道府県と、北海道・福岡県などの地方の中核都市で占められていることがわかります。
利用者数が10万人を超えているのは、東京都、神奈川県、大阪府、愛知県、千葉県、福岡県、埼玉県の7都府県。また人口100人あたりの利用者数が2人以 上であるのは、先ほどの7都府県から千葉県と埼玉県を外した5都府県と、替りに京都府と沖縄県を入れた7都府県です。
これらのFacebookの利用意向が強い東京都、神奈川県、大阪府、愛知県、千葉県、福岡県、埼玉県、京都府、沖縄県の9都府県でのFacebook利 用者数は、3,103,860人となり、日本全体のFacebook利用者数のなんと79.4%、ほぼ80%近くにものぼります。
この結果から見ると、現在Facebookの日本での利用者はよく利用している地域とそうでない地域とで大きな落差があると言えます。
福岡県に関して言えば、かなり利用が進んでいる地域の一つだということができます。
都道府県別のFacebookの利用者数は大学の学生数と強い相関

Facebookはもともとアメリカの大学生の間から流行ったという経緯があるので、学生数と利用者数との相関が強いのも頷けますね
都市圏と地方の落差以外にFacebook利用者の都道府県別の特徴がないか、他にも調べてみました。
まずインターネットの普及率との相関を見てみました。インターネットがよく普及している地域に住んでいる人は、Facebookを利用する人も多くなるのではないかという仮説です。
しかし、その相関係数は0.353。相関係数は原則、-1 から 1 の間の実数値をとり、1 に近いほど正の相関が強く、0に近いと相関が弱いとされているため、この0.353という数値は相関が弱いことになります。つまり、インターネットの普及 率とFacebookの利用者数はあまり関係がないということです。
そこで、Facebookの利用者像を類推してみて都道府県別の大学生の数を見てみました。すると今度は相関係数が、なんと0.945!これはかなり相関が強いといえます。つまり、大学生が多い地域ほど、Facebookの利用者数も多いということです。
「知ってた?福岡」では第24回で「福岡市は大学生が多い?」(http://www.empire- mansion.com/fukuoka/24/index.php)と題して、日本の政令指定都市で人口1000人あたりの大学生数をランキングしたこ とがあります。福岡市は京都市、東京23区についで第3位の大学生数となっていました。県と市の違いがあるにせよ、Facebookの利用者数が多い都道 府県は、大学生数の多い都市を擁する都道府県とが近似していますので、合わせてご覧いただければと思います。
なおFacebookの利用者数に関するデータは2011年10月14日現在のものですが、Facebookは日々利用者数が増加しており、2012年1 月26日現在では日本全利用者数は6,534,340人にまで膨れ上がっています。
今後もまだまだ広がっていくと予測されているSNSなので、今年の年末にまたランキングを作ると、今回とは内容がだいぶ異なってくるかもしれませんね。
〔更新日:2013年11月01日〕