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chapter54 JR九州の駅別乗車人員ランキング

知ってた?福岡・九州

第54回

chapter54 JR九州の駅別乗車人員ランキング


九州新幹線新型車両「さくら」「みずほ」

今年3月12日に、ついに九州新幹線の博多~鹿児島間が全線開通しました!博多 - 熊本間は最速33分、博多 - 鹿児島中央間は最速で1時間19分というまさに夢の超特急。観光やビジネスなど九州内外からの人の交流が期待されます。

また新幹線と同時に注目されているのが駅。今や駅は列車の発着所にとどまらず、ショッピングやレジャー、交流など多目的な場へと進化しています。JR博多駅を始め、久留米駅や熊本駅などは新幹線の開業に合わせて、進化した駅へとリニューアルしました。


そこで今回『知ってた?福岡』はJR九州の駅についてのランキングを紹介したいと思います。今回のテーマは

 

~  「JR九州の駅別乗車人員ランキング 」  ~

 

これは毎年JR九州が駅別で1日当たりの平均乗客数を上位30位までを発表しているものです。今回は平成21年(2009年)と平成15年(2003年)の2つの乗車人員のランキングを紹介し、その推移も見てみます。さてどんなランキングになっているでしょう?


2003年と2009年ともに不動1位と2位。3位以下では大きな変動あり。その理由とは!?

今回はランキングのデータを2003年と2009年の2つ取り上げたのは実は理由があります。その理由とは!?ランキングをご覧になると分かっていただけると思います。それではランキングです。

2009
H21
駅名 乗車人員
(人/日)
1 博多 96,518
2 小倉 36,315
3 鹿児島中央 17,342
4 大分 16,373
5 折尾 16,031
6 黒崎 15,253
7 香椎 11,478
8 福工大前 11,264
9 佐賀 11,097
10 長崎 10,972
11 吉塚 10,234
12 戸畑 10,046
13 熊本 9,960
14 赤間 9,152
15 南福岡 8,319
16 千早 7,739
17 筑前前原 7,291
18 八幡 6,853
19 二日市 6,818
20 鳥栖 6,672
21 福間 6,557
22 行橋 6,520
23 九産大前 6,328
24 大野城 6,328
25 古賀 6,262
26 門司 6,187
27 下曽根 6,026
28 姪浜 5,895
29 久留米 5,630
30 諫早 5,495
2003
H15
駅名 乗車人員
(人/日)
1 博多 113,789
2 小倉 49,033
3 黒崎 17,698
4 折尾 17,214
5 大分 16,973
6 香椎 15,236
7 鹿児島中央 14,640
8 長崎 11,218
9 熊本 10,868
10 福工大前(筑前新宮) 10,636
11 戸畑 10,453
12 佐賀 10,421
13 赤間 10,236
14 吉塚 9,149
15 南福岡 8,138
16 筑前前原 7,757
17 八幡 7,465
18 行橋 7,008
19 福間 6,842
20 九産大前 6,547
21 二日市 6,532
22 下曽根 6,523
23 鳥栖 6,450
24 門司 6,334
25 古賀 6,211
26 久留米 5,918
27 諫早 5,629
28 別府 5,446
29 大野城 4,811
30 千早 2,595
出典:JR九州、九州データブック2008(西日本新聞社刊)
※2003年の博多駅と小倉駅の乗車人員数には新幹線利用客も含まれています

乗車人員第2位のJR小倉駅

JR九州で乗車人員が多い駅、といえば恐らく上位2駅は誰でも想像がつきましたよね?

 

第1位は九州の中心都市福岡の玄関口の博多駅で、第2位は人口約100万人の都市の 中心の小倉駅で、この2駅の乗車人員数は博多駅が毎日10万人弱、小倉駅が4万人弱。3位以下の駅の乗車人員数が2万人以下なので上位2駅とは圧倒的な差 があり、恐らくこの傾向は今後も変る事は無いでしょう。


乗車人員の推移から見える駅利用に影響を与える事柄とは・・?


2004年に九州新幹線が部分開通してから
乗車人員が増加している鹿児島中央駅

 


2003年と2009年の乗車人員の推移。
鹿児島中央駅、千早駅等上昇している駅もあるが、大半が減少傾向にある

 

2011年3月オープンした新博多駅ビル。
百貨店や専門店、映画館などが入居する大型複合施設の駅。

2003年と2009年の乗車人員の推移とその間の背景から、列車や駅の利用に大きく影響を与える事柄が4点ほど見えてきました。

 ① 新幹線の開通

 ② 新駅の設置による駅へのアクセスの向上

 ③ 特急・快速の停車などダイヤ運行の利便性向上

 ④ 駅舎の移動・リニューアルによる駅利用の魅力向上

 ①は前述した通りで、今年全線開業した九州新幹線もきっと列車・駅利用に大きく関わってくることでしょう。特に博多からの大幅にアクセスが改善された鹿児島中央駅や、乗車時間が30分圏内になった熊本駅などは来年の乗車人員ランキングで大きく変動しそうです。

 

 ①の新幹線の開通が九州全体をぐっと近づけるのに対し、②と③は地域の足としての列車利用を もっと向上させるものです。2003年に開業した千早駅は香椎と箱崎の間に誕生し、その後再開発された香椎・千早地区の駅として2003年(2,595 人)→2009年(7,739人)と利用者が大幅に増加しています。

 

福岡県内のJR鹿児島本線は2000年以降に新駅が6駅も設置され、駅へのアクセスが向上しました。

 

また、従来快速列車の通過駅だった古賀駅や福工大前駅(旧筑前新宮駅)などに快速が停車するようになったり、準快速も運行されたりするなど、乗車できる列車に多様性が出ています。

 

 ④の駅舎の移動・リニューアルも先に少し書きましたが、今や駅は列車の発着所としての機能以外 に多様な目的をもつ場となっています。博多駅や小倉駅、鹿児島中央駅など各県の中心となる駅は、大型のショッピング施設や映画館、ホテルなどの複合施設が 入居し、駅自体が訪問の目的地になり、今後の駅利用だけでなく、周辺地域の観光・経済にも大きく関わっていくのは明らかです。

 

ただ、2009年と2003年の乗車人員の全体を見ると、多くの駅でその乗車人員は減少する現象 が見られます。これは少子高齢化によるものだと考えられます。人口の多い団塊世代が定年を迎え、通勤客が減少するのに比べ、通勤・通学などで列車を利用す る若年層が多くないからです。

 

様々な期待や希望をもって迎えられた九州新幹線全線開業が、これからの九州をつなぎ盛り上げる基軸の一つとなるよう、地域住民の私たちも関わっていきたいですね。

(写真出典:ウィキペディア)

〔更新日:2013年06月01日〕

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