chapter67 九州の橋
九州には古い建築物もたくさん残されていますが、どんなものがあるかご存知でしょうか?今回は、九州各地の有名な橋をご紹介します。
福岡・佐賀 筑後川昇開橋
1935年に、旧国鉄佐賀線の鉄橋として筑後川の河口に作られた、可動式の巨大な鉄橋です。筑後川をまたいで福岡県大川市と佐賀市諸富町をつないでいます。国の重要文化財に指定されており、日本機械学会の「機械遺産」にも認定されています。もともと佐賀線の電車が通っており、電車が通るときに可動橋を下げて線路をつなぎ、それ以外の時は船が通れるよう可動橋を上げる仕組みになっていました。1987年に佐賀線廃止が廃止されましたが、地元の人々の希望で現在は遊歩道として残されています。
長崎 眼鏡橋
寛永11年(1634)に興福寺の黙子如定禅師が中島川にかけた、日本最古のアーチ型石橋です。水面に橋の映る様子が眼鏡のように見えるので、「眼鏡橋」と呼ばれるようになりました。眼鏡橋などの石橋と護岸は、17世紀の長崎の面影を残した観光名所で、石橋そばのハート形の石は恋が叶うスポットとして人気になっています。
熊本 通潤橋
上益城郡山都町にある、水不足に悩んでいた白糸台地に水を運ぶために作られた、貴重な石組みの水路橋です。国の重要文化財に指定されています。熊本地震の被害があり、現在はそばまで行くことはできませんが、道の駅からその姿を楽しむことができます。また、近くには五老ヶ滝という美しい滝もあり、散策を楽しむことができます。
大分 九重“夢”大吊橋
大分県玖珠郡九重町に平成18年にオープンした、歩道専用として日本一の高さを誇る吊橋です。橋の上からは、日本の滝百選に選ばれた震動の滝や、断崖絶壁がそそり立つ峡谷・九酔渓を眺めることができ、天気の良い日には壮大な九重連山が広がります。
宮崎 照葉大吊橋
東諸県郡綾町の「綾の照葉樹林」と呼ばれる自然の森にかかる吊り橋です。歩道吊橋としては世界最大級で、スリルと雄大な景色を楽しむことができます。周辺には約2キロの遊歩道が整備され、照葉大吊橋の手前には、照葉樹林や森の生き物について学べる照葉樹林文化館(資料館)があります。
鹿児島 石橋記念公園
江戸末期に、鹿児島市の中心を流れる甲突川にかけられた5つの石橋。150年間現役の橋として活躍しましたが、平成5年の豪雨で武之橋と新上橋が流失。残された玉江橋、高麗橋、西田橋を後世に残すため、橋は移設・復元され、石橋記念公園が整備されました。壮麗な石橋の姿を眺めるだけでなく、子供たちが水遊びを楽しめるスポットもあります。
いかがでしたでしょうか?橋と一緒に自然を楽しめる場所も多く、夏休みに出かけるのもおすすめですよ。
〔更新日:2017年05月26日〕