chapter78 福岡の1月の平均気温、ひと昔前と今
最近まで12月の割には温かいなと思っていたら突然寒波がやってきてやっと冬らしくなってきました。
近年は温暖化の影響で、夏はものすごく暑く、冬は「昔ほど寒くない」と感じる方はいらっしゃいませんか?
そこで今回の『知ってた?福岡』では ~ 「福岡の1月の平均気温、ひと昔前と今」 ~ と題して、福岡県各地で計測した1月の平均気温を比較してみたいと思います。
果たして、何度くらいの違いがあるのでしょうか?
2010年と2020年の1月の平均気温比較
1月の平均気温の上昇が最少ないのは黒木で1.3℃上昇。八幡、行橋、福岡では1.8℃上昇。最も上昇しているのは前原でなんと1.9℃上昇しています。
温度上昇がもたらすさまざまな変化
地球の平均気温が変化することにより、さまざまな変化や影響が生じることが懸念されているのはご存知ですよね?念のためおさらいしてみましょう。
①水に関する問題
地球温暖化によって海水が膨張し、過去約100年で世界の平均海水面は16センチ上昇しているそうです。
南太平洋の島国では浸水が進み、海岸線が内陸へ入り込んでいます。国によっては、国土全体が海に沈んでしまう危険も増大しています。
嵐や大雨などの異常気象が増え、沿岸地域では洪水や浸水の水害がひどくなります
②生態系への影響
気温と同様に生じる海水温の上昇は、海のさまざまな生物にも影響を及ぼします。
植物プランクトン、動物プランクトン、サンゴ、貝類や甲殻類など、海洋生態系の基盤を担う多くの生物がその打撃を受けると予想されています。乾燥化が進む地域では森林火災が増え、野生生物の生息地が広く失われるおそれがあります。
③くらしへの被害
気温や雨の降り方が変わると、農作物の種類やその生産方法を変える必要がでてきます。
乾燥地域においては、土壌水分が減少することで、干ばつに見舞われる農地が増加する可能性が高いとされています。
食料の生産性が下がると、病気にかかる人や、飢餓状態に陥る地域が増える可能性があります。また、熱帯などの伝染病を媒介する生物の分布域が変わることで、免疫をもたない人々に病気が広がり、被害が拡大するおそれがあります。
地球温暖化対策のための福岡の取り組み
福岡県は地球温暖化対策をさらに推進し、県民、事業者、行政の各主体が積極的に取組を行うための指針となる「福岡県地球温暖化対策実行計画」を策定しており 県民一人ひとりが日常生活(自動車使用を含む)の中で削減していく二酸化炭素排出量の削減目標を、以下のように設定しています。
家庭の削減目標2030(令和12)年度において 2013(平成25)年度比
●1世帯当たりの二酸化炭素排出量を41%削減する。
●マイカー1台当たりの二酸化炭素排出量を24%削減する。
家庭の二酸化炭素排出量の削減目標を確実に達成していくためには、一人ひとりが電気、ガス、水道、灯油、ガソリン等の使用量削減に取り組むことが重要です。
具体的には
・古い冷蔵庫を省エネタイプに買い替える
・冷蔵庫の設定温度を強から中にする
・古いエアコンを省エネタイプに買い替える
・夏の冷房時の室温は28度設定に
・冬の暖房時の室温は20度設定に
・電気製品を使わない時はコンセントからプラグを抜く
・白熱電球を電球型LEDランプに取り替える
・次世代自動車や低燃費車に買い替える
・車の運転はふんわりアクセルでスタートし、加減速の少ない運転=エコドライブを
・なるべく公共交通機関を利用する
などが対策となります。
車を運転する方はふんわりアクセルでスタートし、加減速の少ない運転をすると効果的だそうです。
また、最近の潮流であるる「マイバッグ持参」でレジ袋を削減するなどごみの量自体を減らすことも対策となります。
暖かい冬は過ごしやすいのですが、手放しでは喜べませんね。
日々の心がけで地球を守り、未来へとつなげていきましょう。
〔更新日:2020年12月18日〕