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chapter61 福岡県は交通事故が多い?(2014年版)

知ってた?福岡・九州

第61回

chapter61 福岡県は交通事故が多い?(2014年版)

今回の『知ってた?福岡・九州』は、今から4年前の2010年にも取り上げた「福岡県は交通事故が多い?」の2014年版をお届けしたいと思います。

前回のレポートも、夏本番を迎えるこの時季でした。夏休み期間中は年末とともに1年のなかでも交通事故が多くなります。くれぐれも交通事故には気をつけて、海へ山へとレジャーを楽しんでいただきたいですね。

ちなみに、福岡を代表する夏の祭礼「博多祗園山笠」は、毎年7月15日の早朝に行われる「追い山」でフィナーレを迎えます。福岡の夏は、この「追い山」とともにやってくる、というのが多くの福岡市民にある季節感。ちょうどこの頃を境として、長雨の梅雨が終わり、子ども達の夏休みも始まります。

 

閑話休題。
4年前と比べ、福岡県の交通事故発生件数はどのように変化したでしょうか?
前回同様、昨年(2013年)の交通事故発生件数と、人口1,000人あたりの交通事故発生件数について、都道府県別にランキングしてみました。


4年前と変わらず、12分に1回交通事故が発生している福岡県

ワースト
順位
都道府県交通事故発生件数
1 愛知県 48,949
2 大阪府 46,110
3 福岡県 43,678
4 東京都 42,041
5 静岡県 35,224
6 神奈川県 33,847
7 埼玉県 33,280
8 兵庫県 32,734
9 千葉県 21,467
10 群馬県 17,682
全国計629,021
出典:「平成25年中の交通事故の発生状況」(警察庁)

警察庁は、各都道府県の警察から寄せられた交通事故発生件数を集計して毎月公表しています。この場合の交通事故とは、いわゆる人身事故扱いのもので、物損のみの事故は含まれません。

 

右の表は、警察庁が公表している資料から作成した、2013年中に発生した交通事故発生件数の都道府県別ワースト10です。ここでいう「交通事故」とは、いわゆる人身事故扱いのもので、物損のみの事故は含まれません。

 

このランキングをみると、2013年中で交通事故発生件数が最も多いのは愛知県で48,949件、 第2位は大阪府で46,110件です。そして、第3位に福岡県が43,678件で続いています。都市部ほど交通量が多くなるため、人口の多い地域では交通事故も多い傾向になりますが、全国9位の人口規模である福岡県がワースト3位というのは、やはり交通事故が多いと言えそうです。しかも、4年前は東京に次いでワースト4位でしたので、順位を一つ落としてしまっています。

なお、全国の交通事故発生件数は2009年の約73.7万件から、2013年には約62.9万件へと大きく減少しているのですが、福岡県の交通事故発生件数は若干しか減少していません(44,340件から43,678件へと約600件の減少)。4年前と変わらず、福岡県では約12分に1回、交通事故が発生していたことになります。


人口1,000人あたりの交通事故発生件数では、九州から3県がワースト10にランクイン。

次に、人口の割合に対する交通事故発生件数についても、ワーストランキングをみてみましょう。

人口1,000人あたりの交通事故発生件数のワースト1位は佐賀県で11.11件でした。2位は香川県の10.25件、3位は静岡県で9.46件です。ワースト上位陣の顔ぶれは、若干の順位変動はあるものの、4年前と大きくは変わっておらず、ワースト10位内に佐賀、宮崎、福岡と九州の3県がランクインしているのも前回から変わっていません。

 

ワースト
順位
都道府県交通事故発生件数人口1,000人あたり
交通事故発生件数
1 佐賀県 9,364 11.15
2 香川県 10,101 10.25
3 静岡県 35,224 9.46
4 宮崎県 10,458 9.34
5 群馬県 17,682 8.91
6 福岡県 43,678 8.58
7 岡山県 14,182 7.35
8 愛知県 48,949 6.58
9 徳島県 4,800 6.23
10 山形県 7,082 6.21
11 山梨県 5,067 5.98
12 兵庫県 32,734 5.89
13 滋賀県 7,836 5.53
14 鹿児島県 9,207 5.48
15 三重県 9,804 5.35
16 大阪府 46,110 5.21
17 長崎県 7,165 5.13
18 広島県 14,370 5.06
19 大分県 5,767 4.9
20 山口県 6,914 4.87
21 和歌山県 4,752 4.85
21 熊本県 8,732 4.85
23 愛媛県 6,692 4.76
24 沖縄県 6,664 4.71
25 長野県 9,858 4.65
26 埼玉県 33,280 4.61
27 福島県 8,948 4.6
28 岐阜県 9,332 4.55
29 茨城県 13,279 4.53
30 京都府 11,387 4.35
31 富山県 4,649 4.32
32 宮城県 9,851 4.23
33 石川県 4,639 4.0
34 高知県 2,959 3.97
35 栃木県 7,437 3.74
36 神奈川県 33,847 3.73
37 青森県 4,963 3.72
38 奈良県 5,076 3.67
39 福井県 2,893 3.64
40 千葉県 21,467 3.47
41 新潟県 7,556 3.24
42 東京都 42,041 3.16
43 北海道 13,722 2.53
44 秋田県 2,518 2.4
45 岩手県 3,058 2.36
46 島根県 1,647 2.35
47 鳥取県 1,280 2.21
全国629,0214.94
資料:「平成25年中の交通事故の発生状況」(警察庁)と「人口推計(平成25年10月1日現在)」(総務省統計局)より作成

 


着実に改善はしている福岡ですが、まだまだできることはありそう。

このように、残念ながら福岡県では、実数でも人口あたりの件数でも、全国的にみて交通事故が多く起こっている状況にあります。ただ、年々改善している点もあります。まず、福岡県では飲酒運転の撲滅に向けて様々な取り組みを行っていますが、その成果が表れはじめているようです。福岡県の飲酒運転による交通事故発生件数は、平成24年にはじめて年間200件を下回り185件(全国ワースト10位)となりましたが、平成25年もさらに減少して171件(全国ワースト9位)となりました。これは、統計が残る昭和40年以降最少です。全国ワースト9位は決して良い水準ではありませんが、一時期はワースト1位でしたので、改善へ向かっていると言えるでしょう。また、事故発生件数は全国平均からすると大きく変わっていないとはいえ4年前から約600件程度減っており、交通事故による死者数も4年前の188名から145名へと着実に減少しています。

 

交通事故の発生件数は、その地域の交通量や道路環境、地理環境等も関係し、高速道路など広域交通も含まれまるため、都道府県で比較した場合に、すべてがそこに住んでいる人が起こしている事故とまでは言えません。しかし「福岡県で交通事故が多い」のは事実であり、あまり良いイメージではないですね。前回のまとめと同じになりますが、日々交通事故の被害者にも加害者にもならないように、細心の注意を払って行動するように心がけたいものです。

 

そしてまた数年後、同じ調査をして、(今度は)晴れやかに結果をご報告できればいいなと思います。

〔更新日:2014年09月26日〕

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