福岡県と佐賀県の県境に構える背振山系の山々。背振山系はキレイで美味しいお水を佐賀県側、福岡県側のどちらにも湧出しています。そのため、背振山系のふもとではあちこちにそうめんやお豆腐、お酒など、生産に清らかな水が欠かせない食品類が製造されています。
福岡市早良区から三瀬村へと続く国道263号線沿いの石釜の地も水が美しいことで古くから有名なところです。少し山へ入ったところには花乱の滝・坊主ヶ滝などの水量の豊かな滝があり、かつては修験道の修行の聖地でした。またこの付近は現在でも初夏になると多くのホタルが演舞するほど水は美しく澄んでいます。
この石釜には2軒の老舗お豆腐屋さんが立ち並んでいます。石釜豆腐と鳥飼豆腐の2軒です。どちらもとっても有名なお豆腐屋さんなのでご存知の方も多いと思います。どちらも背振山系のキレイな地下水を使ってこだわりのお豆腐を作っているお店で、どちらのお店でもこの地下水を汲むことができます。
福岡市寄りにある石釜豆腐店は大きな歌舞伎調の看板が目印。ここは背振山系の地下55mから湧き出る地下水を使用しており、お店の外には無料でその水を飲める場所が設けられています。プラスチックのコップが準備してあり、手ぶらでも気軽に美味しい水をいただけます。
お水の持ち帰りには店内の水汲み場を利用します。1リットル10円で、お金はお店のレジで支払います。せっかく店内で給水するので、もし給水待ちのお客さんがいないなら、給水中は店内を見て回ったり、お買い物するといいかも。石釜豆腐のお豆腐はスーパーなどへの卸売りはしていないため、ここでしか味わえないそうです。また、お豆腐のほか、豆乳パンや豆乳プリン、豆乳杏仁豆腐、豆乳アイスなど、ヘルシーで優しい甘さのスイーツもお勧めです。
石釜にあるもう一つのお豆腐屋さんは鳥飼豆腐です。こちらはお店の外に水汲み場があって、多くの人が給水に訪れる有名な給水スポットです。主に福岡市内の人が日常的に利用しているようで、土日にもなると、4つも5つもタンクを積んだ車が次々とやってきて、1週間分のお水を給水していきます。給水に訪れるのはやや男性のほうが多く、どうやらお父さんの毎週日曜日のお仕事になっているようでした。
ここの水汲み場は駐車場の脇に3口のコイン給水口が設けてあり、買い物をすると18リットル分が給水できるコインをもらえます。また買い物をしないフリーの方は、18リットル100円で給水できます。
コイン投入口にコインを入れると、すぐにホースから水がでるしくみなので、あらかじめホースをタンクにセットしておきましょう。また、18リットル以上給水する場合は、給水機に表示される「残り時間」が「0」になる前にコインや100円を投入すると、戻ってこなくなるのでご注意を。給水途中でタンクやペットボトルを交換するときは、一時停止ボタンを押すと水を無駄なく給水できます。給水時間は朝6時半からお店の閉店時間までで、閉店後は水は出ないそうです。
鳥飼豆腐には給水機のほか、地元を始めとした日本各地の野菜や果物を幅広く販売しています。けっこう安いものもありますよ。野菜売り場の奥の豆腐売り場では、冷たい水で冷やされたいろんな種類の豆腐や味付きのがんもどき、冷凍の豆腐ステーキなどがあります。特にお勧めするのは味付きのがんもどきと寄せ豆腐で、がんもどきは売り切れになることが多々ある人気商品。寄席豆腐は、柔らかくてまったくクセがなく、とろけるような食感。もう1パック買っておけばよかった、と後悔するほど美味しい豆腐です。
石釜豆腐、鳥飼豆腐はどちらも有名なお豆腐屋さんで、水汲み場があることもよく知られていますが、石釜には給水できるコンビニエンスストアもあるってご存知ですか?先ほどの石釜豆腐店よりも福岡市よりにあるコンビニエンスストアのポプラがそうなんです。ポプラの駐車場脇に水汲み場があり、隠れた給水スポットとして利用されています。
こちらの水は10リットル100円で、蛇口そばの植栽に備え付けられた料金箱に給水した分のお金を入れます。給水はいつでもできますが、水汲み場の注意書きによると土日祝日の午前7時から午後2時までは、お店を利用するお客さんで駐車場がいっぱいになるため、給水を控えてほしいとのことです。また、水の放出量に比べ料金箱の金額はかなり少ないそうです。良い水をいただくのですから、良いマナーとモラルを心がけましょう。
石釜にある3つの給水スポットで、それぞれのお水を一口いただきましたが、いずれの水も柔らかさがあって、クセのない美味しい水でした。あなたはどこのお水を飲んでみたいと思いましたか?
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