天拝山は福岡県筑紫野市にある標高257mの小高い山。太宰府に左遷された菅原道真公が、この山頂にて無実を祈り続けたという伝説があります。そしてこの天拝山の南東側のふもとでいただける美味しい水が天拝山の自然水・天水です。
天拝山はおおむね花崗岩でなっている山で、飯盛古城跡の史実によると、「山水清潔の地で、四方より湧き出る水が佳い」と言い伝えられているそうです。天拝山の地下水である天水もその良い水の一つで、もともと明治5年に当時の領主だった帆足利右衛門とその曽祖父善蔵が自宅の裏山で採石中に発見し、以後百年以上にわたって涸れることなくおいしい水として帆足家では愛飲してきたそうです。現代になって帆足家の子孫が株式会社博多名水本舗を設立して同じ水系の岩盤にボーリングし、多くの人にも気軽に利用できるようにと水汲場を開設しました。
天水の成分は、水質が硬度17mg/リットルでクセのない超軟水。PH値は厚生省(現厚生労働省)が「おいしい水」の基準としたPH値6.0〜7.5内のPH7.1となっており、この水は言い伝えどおりの美味しい水だと言えます。実際に口に含んでみると、ニオイやクセは全くなく、まろやかな味。お茶や料理に使うとふわっとした味わいを引き出せそうだなあと感じます。それに軟らかな超軟水なのでお肌にも優しく、顔を洗うときや肌が敏感な人や赤ちゃんの皮膚のケアにも良さそうです。
この天水はコイン給水のできる水汲み場で自由に汲むことができます。金額は10リットルたったの100円!場所は九州自動車道筑紫野インター口のすぐ近くの脇道沿いにあり、駐車場も完備。交通の便も良いことから、福岡や久留米などの近郊の方はもちろん長崎などの県外からも水を汲みに来る人がいるそうです。取材時は平日の日中であったにもかかわらず、次々とペットボトルやタンクなどに水を汲みに来る人が車で訪れていました。これが休日になると、1日に約400〜500杯の水が汲み出されることもあるそうです。
水を汲むときの注意点として、コインは100円玉しか使えないことと、一度給水を始めると途中でストップできないため、ペットボトルや小さなタンクにいくつか分けて水を入れる場合は、手早く容器の交換しないと水がこぼれてもったいなくなります。といっても、水は10リットルよりもちょっと多めに出ているようなので、それほど焦る必要もないと思われます。
水汲み場にはコイン給水機のほかに、天拝山の自然水で育まれた無農薬の旬の野菜や天水を利用した漬け物なども無人販売されています。どれも安全でおいしそうなので、水を汲んだついでに買っていきたいですね。
なお、天水が気に入ってずっと使い続けたいけど、いつも水を汲みに行くのは時間もガソリン代もかかって大変…という方には、天水の水汲み場を供給・管理している株式会社博多名水本舗が通信販売を行っています。定期的な宅配サービスもあるので、興味のある方は博多名水本舗までお問合せください。
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