山陽新幹線の西の終着駅、博多駅。でもその先にも駅があるということは、福岡の方ならよくご存知ですよね。もともと山陽新幹線の博多総合車両所だったところにできた博多南駅のことです。ちょうど春日市と那珂川町の境界にあり、周辺は宅地化が進んでいます。
那珂川町側にある博多南駅の正面口近辺は宅地やスーパーやロードサイドの店が立ち並びますが、ところどころに空き地や畑が残っています。土のあるところには、ぺんぺん草やホトケノザなどの小さな花をつけた春の草花が咲いており、ささやかに春の到来を教えてくれています。そんな街中を散策していると、とつぜんぱあっと黄色の絨毯を敷きつめたような菜の花畑を見つけました。
スーパーのハローデイ那珂川店第2駐車場の向かいにある畑の1区画。田園地帯や大きな川の土手でもない街なかに、これほどたくさんの菜の花が咲いているところは珍しいのではないでしょうか。桜より一足早く咲き誇る菜の花畑は、周囲の住民の方にとっても、春の訪れを感じさせ、気持ちの安らぐ場となっているようです。
この菜の花畑から少し歩いたところに、梶原川という小さな川があります。川の土手にもところどころに菜の花が咲いていました。密生せずにまばらに生えているから、おそらくこの菜の花は自生したものでしょう。今年落ちる種から来年の春にまた芽生えて、少しずつ菜の花は増えていくのでしょうね。生活のすぐ近くで、自然の菜の花と川の風景が見られるのは、心が豊かになっていくような気がします。
梶原川の周辺は閑静な住宅地になっています。ピンクや紅色、白色などの花をつけた見事な梅の木や、チューリップやパンジーなどの鉢植えで庭や玄関先を彩るおうちも多く、春をおすそ分けしてもらうような気分で散策を楽しめます。
なお、博多南駅前の中原バス停そばにある畑でも、毎年菜の花が植えられ、あたり一面を黄色に染めるそうです。残念ながら今年は畑を整備したあとで、菜の花はポツンポツンと残っているだけでした。来年の2月ごろには、また菜の花畑が広がるのだと思われます。
街なかでありながら菜の花畑が見られるのは、きっと街に花々で春を伝えたいと願う方々のおかげだと思います。博多南駅周辺の街は、春だけでなく人の心で暖かさを感じました。 |