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chapter33 福岡県内にある日本一を探ろう!…その3 日本一大きい大仏

知ってた?福岡・九州

第33回

chapter33 福岡県内にある日本一を探ろう!…その3 日本一大きい大仏

『知ってた?福岡』では「福岡県内にある日本一を探ろう!」を特集していますが、第3回目の今回、探ってみる福岡県内の日本一は、

 

「 大仏 」です。

 

日本一大きな大仏って奈良の大仏じゃないの?
日本一大きな大仏が福岡にあるの?

 

…そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、実は日本一大きな大仏って、奈良の大仏ではないんです!
そして、福岡には日本一大きな大仏があるんです!!

 

そこで今回は

 

~ 日本一大きい大仏  ~

 

と題して、福岡県内にある日本一大きい大仏を探ってみます。
福岡にある日本一大きな大仏…一体どこにある、どんな大仏なのでしょう?!


日本一大きな木造坐像の大仏「福岡大仏」


東長寺の福岡大仏。木造の坐像では日本一の大きさを誇る。拝観は無料。

大仏台座部分の胎内巡りのうちの地獄図絵。

日本一大きな大仏…と一口に言っても、その種類はいろいろあるんです。

 

まず大仏の体勢によって分けられます。立ち上がった状態の立像、座った状態の坐像、横たわった状態の涅槃 像、頭部だけの仏頭などです。大仏の大きさは大仏の体勢によって高さが大きく異なるので、日本一と言っても立像なのか、坐像なのかを一緒くたにせず、別々 に分けたほうがよさそうです。

 

大仏の体勢以外にも、大仏はどんな材質なのか、どんな製造の手法によって作られたのか、などでも分けることができます。

 

では、福岡にある日本一大きな大仏とは、どんな大仏なのでしょう?

 

その大仏とは、「日本一大きな木造で坐像の大仏」なのです。この大仏は、「福岡大仏」と言われ、福岡市博多区御供所町にある東長寺で祀られています。

 

福岡大仏は、仏像の高さが10.8m、重さ30トン、光背の高さ16.1m。大仏の高さは煩悩の数になぞ らえたものなのだそうです。光背に7仏や13仏も彫られ、後壁面には5,000もの小仏が彫られています。桧で造られた坐像で、昭和63年から彫刻が始ま り、完成までに4年もの歳月を経ました。

 

桧造りの大仏は、衣に金箔の模様が施され輝いているように見えます。静かに、厳かに坐する大きな大仏の前に立つと、心が引き締まるような思いがします。

 

また福岡大仏の台座部分は胎内めぐりができます。

 

胎内めぐりとは、大仏の胎内にトンネルや洞窟をつくり、それを仏の胎内に見立て、暗闇の中を歩くことによって参拝するという一種の霊場です。福岡大仏では地獄から極楽へと導かれる胎内めぐりになっています。

 

入り口をくぐると数枚の地獄図の絵が並べられられ、その先を進むと真っ暗な闇の中へ。これ、本当に真っ暗で一寸先どころか、自分の足元さえも見えません。手すりを頼りに漆黒の闇を歩いていくとその先に…。

 

この先はあえて書かずにおきますね。ただこの胎内めぐりを終えたあとは、心身が少し新生したような気になります。ぜひご自身で体感されてください。

 

福岡大仏の拝観料は無料です。胎内めぐり、境内の拝観も無料です。場所は地下鉄祇園駅のすぐ出口そばで交通の便も良いので、気軽に何度でも足を運んでいただけます。


奈良の大仏は日本一大きな大仏ではない!

福岡大仏は「木造で坐像の大仏」の中では日本一の大きさなのですが、では大仏の材質に関わらず、坐像で日本一大きな大仏といえばどの大仏だと思いますか?

 

奈良の大仏だと思っている方が多いのではないでしょうか?
実は、違うんです。
じゃあ、鎌倉の大仏?
いいえ、それも違います。
では、一体どこの大仏なのか?

 

それは、千葉県の南房の鋸山(のこぎりやま)にある日本寺の石彫りの大仏で、その総高は31.05m!! これは福岡大仏の約3倍の高さで、10階建てのビルとほぼ同じくらいの高さです。奈良の大仏は総高が約18mで、鎌倉の大仏は総高が約13.35mだか ら、圧倒的に日本寺の大仏のほうが大きいのです。

 

日本には日本寺の大仏以外にも、奈良の大仏より大きな大仏がいくつかあります。奈良や鎌倉の大仏は決して日本の一、二位を争うような大きさではないのです。それなのに、なぜこの二つの大仏が他の大仏に比べて抜きん出て有名なのでしょうか。

 

それは、この二つの大仏は建造されてからの歴史が長いからなんです。逆に他の大きな大仏はの多くは昭和以 降の造立で、歴史が浅いため知名度もそれほど上がらないのです。確かに奈良時代に高さ18mもの大仏を造るには、現在とは比べ物にならないほど技術も時間 もお金も多く必要であったはずです。そしてその分、大仏にかける願いや思いも深かったのかもしれません。

 

福岡大仏もまだ造立してまだ15年ほどしか経っていません。これから100年、500年、1,000年と長い間ずっと福岡の地で、人々の暮らしを見守り続け、歴史の深みを持つ大仏さんになってほしいと思いますね。


  • 福岡大仏が安坐している仏殿

  • 東長寺の境内。周囲を高層ビルに囲まれながらも、どっしりと博多の地に根付いている印象を受けます

〔更新日:2011年09月01日〕

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